尾野寛明/(有)エコカレッジ・地方創生事業

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「無理しない地域づくりの学校」執筆プロジェクト(2017年)

全国の担い手育成塾のノウハウ、初の書籍化

 当時実施地域も15ヶ所を超えたくらいでしたでしょうか。各地で取り組む地域づくり担い手育成塾の取り組みを一度まとめたいと思っていまして、岡山県社会福祉協議会と2015年から実施してきた「無理しない地域づくりの学校」の取り組みを書籍化する機会をもらいました。
 まだまだ私には単著で書く実力もなかったので一緒に講座を作っていた山梨学院大学教授(当時、現在は兵庫県立大学准教授)の竹端寛氏と共著で書き進めました。
 担い手育成のノウハウ、進行の方法や実際に使っているシートなど収録しました。受講生が受講前と後でどのように変化したか、数名の体験談をベースに展開しています。腐りかけていた社協職員、西村君が各方面の調整に奮闘しながら異色の講座をどのように実現にこぎつけたかの記録でもあります。

まちづくりと福祉は接点を持てるのか? 福祉の「枠組み外し」実践編!

 出版の最後の最後の段階でしたが、我ながらいいキャッチフレーズを思いついたものだと自画自賛しております。ミネルヴァの編集の方から、書籍概要データは作成したが、帯用のキャッチフレーズを考えてほしいと印刷段階で急に打診があり即席で思いついたのがこれでした。
 地域連携を模索する福祉施設、そして地域社協の職員さんが、最初にまず何を始めたらいいかわからない、そんな声がたくさんありました。そこで私に声がかかりまして「無理しない」の講座が始まったのですが、「近くの異業種・遠くの同業種」でつながること、そのために自身のモヤモヤの言語化を重視するこの講座の思いを反映したつもりです。
 枠組み外しというのは、竹端寛氏の代表作「枠組み外しの旅」の続編が本作の位置づけでもある、ということでもあります。
 

 今でも反響の多いこの図、もともと地域の安心安全を実現する枠組みとして模索してきた福祉というものが、制度として発達し細分化する中でどうしてもタコツボ化してしまう現状。福祉というものがそもそも、地域の一つの存在としてどうあるべきか模索して今の姿に発達してきたはずです。地域連携を模索するなら今一度地域の一つの存在として、地域の他の業種と接点を持って模索しよう。そんな考えをまとめるとこうなりました。
 大学でも地域福祉のテキストとして採用されているようでありがたい限りです。

書籍データ

竹端寛、尾野寛明、西村洋己 編著、岡山県社会福祉協議会 監修
「無理しない」地域づくりの学校 – 「私」からはじまるコミュニティワーク(2017年12月、ミネルヴァ書房)

ミネルヴァ書房ウェブサイト
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